「レム睡眠」「ノンレム睡眠」という言葉は聞いたことがあっても、それぞれがどのような役割を果たしているのか、詳しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
私たちの睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠を一晩中繰り返すことで、脳と身体を効率よく休ませています。このリズムが整っていることで、朝はスッキリ目覚め、日中も集中力やパフォーマンスを維持しやすくなります。
一方で、「十分な時間寝たのに疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝起きると肩や腰が重い」と感じる場合は、睡眠時間だけではなく睡眠の質が低下している可能性があります。
この記事では、レム睡眠とノンレム睡眠の違い、それぞれの役割、睡眠サイクルの仕組み、そして睡眠の質を高めるためのポイントをわかりやすく解説します。
レム睡眠とは?
私たちの睡眠は、単に「眠っている時間」ではなく、脳と身体が役割を分担しながら休息する精密な仕組みによって成り立っています。
眠くなるタイミングには、「体内時計」と「睡眠圧」の2つが大きく関係しています。
体内時計(サーカディアンリズム)
人の身体には約24時間周期で働く体内時計が備わっています。朝、太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、約14〜16時間後になると眠気を促すホルモン「メラトニン」が分泌されやすくなります。
そのため、朝日を浴びる習慣は夜の自然な眠りにつながります。
睡眠圧
睡眠圧とは、起きている時間が長くなるほど高まる「眠りたい」という欲求のことです。
朝起きてから活動を続けることで睡眠圧が高まり、夜になると自然と眠くなります。
体内時計と睡眠圧がうまく働くことで、スムーズな入眠と質の高い睡眠につながります。
レム睡眠とは?
レム睡眠(REM睡眠)は、「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の略称です。
眠っている間に眼球が素早く動くことから、この名前が付けられました。
レム睡眠中は、身体は眠っているものの、脳は比較的活発に活動しています。そのため、この時間帯には夢を見ることが多く、日中に得た情報や経験を整理したり、記憶として定着させたりする働きがあると考えられています。
レム睡眠の主な特徴
- 浅い眠りの状態
- 夢を見ることが多い
- 記憶や学習内容の整理・定着に関わる
- 感情を整理する役割があると考えられている
- 身体の筋肉は力が抜けて休息している
- 朝方になるほどレム睡眠の時間が長くなる
睡眠中に身体が大きく動かないのは、レム睡眠中に筋肉の活動が抑えられているためです。これにより、夢の内容に合わせて身体が動いてしまうことを防いでいると考えられています。
ノンレム睡眠とは?
ノンレム睡眠は、脳と身体がしっかり休息する睡眠です。
眠り始めると最初に訪れるのがノンレム睡眠で、時間の経過とともに徐々に深い眠りへ移行します。
特に入眠直後の深いノンレム睡眠は「徐波睡眠」とも呼ばれ、一日の疲労回復に最も重要な時間帯とされています。
ノンレム睡眠の主な特徴
- 深い眠り
- 脳がしっかり休息する
- 成長ホルモンが多く分泌される
- 身体の疲労回復が進む
- 筋肉や細胞の修復をサポートする
- 免疫機能の維持にも関わる
成長ホルモンというと子どもの成長をイメージする方も多いですが、大人にとっても筋肉や皮膚、骨などの修復を助ける重要なホルモンです。
そのため、深いノンレム睡眠が不足すると、疲れが取れにくくなったり、日中の集中力が低下したりする原因にもなります。
睡眠中に身体では何が起こっている?
眠っている間も身体は休んでいるだけではありません。
睡眠中にはさまざまな働きが行われています。
ノンレム睡眠の主な特徴
- 脳内の情報や記憶を整理する
- 日中の疲労を回復する
- 成長ホルモンを分泌し、細胞や筋肉を修復する
- 免疫機能を維持する
- 自律神経のバランスを整える
これらは主にノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すことで効率よく行われています。
レム睡眠とノンレム睡眠の違い
| レム睡眠 | ノンレム睡眠 |
|---|---|
| 浅い眠り | 深い眠り |
| 脳は比較的活発 | 脳は休息状態 |
| 夢を見やすい | 夢は少ない傾向 |
| 記憶の整理・定着に関わる | 身体や脳の回復に関わる |
| 朝方に長くなる | 入眠直後に深くなる |
どちらか一方だけが重要なのではありません。
ノンレム睡眠で身体を回復させ、レム睡眠で脳の情報を整理する。この2つがバランスよく繰り返されることで、心身ともに健康な状態を保つことができます。
なぜ夢を見るの?
「夢はどうして見るの?」と疑問に思ったことがある方も多いでしょう。
夢は主にレム睡眠中に見ることが多いとされています。
レム睡眠では脳が活動しているため、日中に体験した出来事や感情、記憶などが整理され、その過程が夢として現れると考えられています。
ただし、夢の仕組みはまだ完全には解明されていません。
現在では、次のような役割がある可能性が考えられています。
- 記憶を整理・定着させる
- 感情を整理する
- 学習した内容を脳に保存する
- 将来起こり得る状況をシミュレーションする
夢の内容を覚えていることもあれば、目覚めた直後に忘れてしまうこともあります。
これは、記憶を整理する過程で不要な情報が消えていくためと考えられています。
睡眠サイクルとは?
人の睡眠は、
ノンレム睡眠 → レム睡眠
という流れを約90〜120分ごとに繰り返しています。
このサイクルは一晩に4〜6回程度繰り返され、夜の前半は深いノンレム睡眠が多く、朝に近づくにつれてレム睡眠の割合が増えていきます。
睡眠の最初の約3時間は特に深いノンレム睡眠が多く現れ、成長ホルモンの分泌や疲労回復が活発になる重要な時間帯です。
なお、「90分単位で寝ると良い」という話を耳にすることがありますが、睡眠サイクルには個人差があります。90分はあくまでも平均的な目安であり、必ずしも全ての人に当てはまるわけではありません。
大切なのは、一定の睡眠時間を確保し、毎日規則正しいリズムで眠ることです。
睡眠の質が低下する原因
睡眠時間を十分に確保していても、睡眠の質が低下すると疲労感が残ることがあります。
代表的な原因には次のようなものがあります。
- 就寝直前までスマートフォンを見ている
- カフェインやアルコールの摂り過ぎ
- ストレスや不安
- 運動不足
- 寝室の温度や湿度が適切でない
- 身体に合わないマットレスや枕を使用している
特に寝具が身体に合っていない場合は、無意識のうちに寝返りが増えたり、途中で目が覚めたりして、深いノンレム睡眠が妨げられることがあります。
睡眠の質を高めるポイント
毎日同じ時間に寝起きする
体内時計を整えることで、自然な睡眠サイクルが維持されやすくなります。休日もできるだけ同じ時間に起床することが理想です。
就寝前はリラックスする
寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ると、ブルーライトの影響で眠りにつきにくくなることがあります。
寝室環境を整える
寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ると、ブルーライトの影響で眠りにつきにくくなることがあります。
読書やストレッチ、軽い音楽などでリラックスする時間をつくりましょう。
寝室環境を整える
快適な睡眠には寝室環境も重要です。
- 静かな環境
- 適度な暗さ
- 室温20〜26℃
- 湿度40〜60%程度
これらを意識すると、深い睡眠を得やすくなります。
寝室環境を整える
寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ると、ブルーライトの影響で眠りにつきにくくなることがあります。
読書やストレッチ、軽い音楽などでリラックスする時間をつくりましょう。
身体に合った寝具を選ぶ
睡眠中、人は一晩で20〜30回ほど寝返りを打つといわれています。
寝返りには、
- 血流を保つ
- 体圧を分散する
- 身体の熱を逃がす
- 同じ姿勢による負担を軽減する
といった大切な役割があります。
しかし、身体に合わないマットレスでは寝返りがしづらくなり、睡眠が浅くなる原因にもなります。
体圧分散性に優れ、自然な寝返りをサポートする寝具を選ぶことは、睡眠の質を高めるうえで重要なポイントです。
睡眠不足がもたらす健康リスク
睡眠不足が続くと、「眠い」「疲れが取れない」だけではなく、心身にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
集中力・判断力の低下
睡眠が不足すると脳が十分に回復できず、仕事や勉強の効率が低下しやすくなります。
また、注意力が散漫になり、事故やケガのリスクも高まります。
免疫力の低下
睡眠中には免疫機能を整える働きがあります。
睡眠不足が続くと風邪などの感染症にかかりやすくなることがあります。
生活習慣病のリスク
慢性的な睡眠不足は、高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病のリスクを高める可能性があると報告されています。
ストレスが増えやすくなる
睡眠不足は自律神経のバランスを乱しやすく、ストレスを感じやすくなることがあります。
気分が落ち込んだり、イライラしやすくなったりすることも少なくありません。
身体の疲労が回復しにくい
深いノンレム睡眠が不足すると、筋肉や細胞の修復が十分に行われず、肩こりや腰の違和感、疲労感が翌日まで残りやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. レム睡眠とノンレム睡眠はどちらが重要ですか?
どちらも欠かせません。
ノンレム睡眠では脳や身体を休ませて疲労回復を行い、レム睡眠では記憶の整理や学習内容の定着が行われます。
どちらか一方だけでは、質の高い睡眠とはいえません。
Q. 夢を見るのはレム睡眠だけですか?
夢は主にレム睡眠中に見ることが多いとされていますが、ノンレム睡眠中にも夢を見ることがあります。
ただし、レム睡眠中の夢の方が鮮明で記憶に残りやすい傾向があります。
Q. 睡眠は90分単位で起きると良いのでしょうか?
睡眠サイクルは約90〜120分が目安ですが、個人差があります。
そのため、「必ず90分単位で起きること」が重要なのではなく、毎日十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活リズムを維持することが大切です。
Q. 長時間寝れば睡眠の質は良くなりますか?
睡眠時間を確保することは重要ですが、それだけで睡眠の質が高くなるわけではありません。
寝室環境や生活習慣、ストレス、寝具なども睡眠の質に大きく影響します。
「長く寝たのに疲れが取れない」と感じる場合は、睡眠環境を見直してみることをおすすめします。
Q. マットレスは睡眠の質に影響しますか?
はい。身体に合わないマットレスでは寝返りが打ちにくくなったり、特定の部位に負担が集中したりして、睡眠が浅くなることがあります。
体圧を分散し、自然な寝返りをサポートするマットレスを選ぶことで、睡眠中の身体への負担を軽減し、快適な睡眠につながります。
ASLEEPが考える快適な睡眠環境
ASLEEPでは、快適な睡眠には「身体をしっかり支えながら、自然な寝返りができること」が重要だと考えています。
独自素材ファインレボ®を採用したマットレスは、身体のラインに合わせて柔軟にフィットしながら、必要な部分をしっかり支える構造です。
さらに、優れた体圧分散性と寝返りのしやすさを両立することで、睡眠中の身体への負担を軽減し、快適な睡眠環境づくりをサポートします。
毎日使う寝具を見直すことは、睡眠時間を増やすだけでは得られない「睡眠の質」の向上につながります。
まとめ
レム睡眠とノンレム睡眠は、それぞれ異なる役割を担いながら、一晩を通して繰り返されています。
- レム睡眠:脳が情報を整理し、記憶や感情を整える睡眠
- ノンレム睡眠:脳や身体を休ませ、疲労回復を促す深い睡眠
この2つの睡眠がバランスよく繰り返されることで、私たちの心身はしっかりと回復します。
質の高い睡眠を目指すには、規則正しい生活習慣を心がけることに加え、自分の身体に合ったマットレスや枕を選び、寝返りしやすい睡眠環境を整えることも大切です。
毎日の睡眠を見直すことは、健康的な生活への第一歩です。朝の目覚めや日中のコンディションを改善したい方は、ぜひ睡眠環境にも目を向けてみてください。
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